多くの宗教や教えは、欲を「捨てるべきもの」「鎮めるべきもの」として扱います。悟り、無心、無欲——美しく聞こえる言葉ですが、立ち止まって考えてみてください。
欲のない人間は、ロボットと何が違うのでしょうか。
欲があるから人は動き、欲があるから人と人は出会い、欲があるから心が温まる瞬間があります。欲は人らしさそのものであり、欲を消そうとするのは、自分から人らしさを削り落とそうとする行為です。
もちろん、人を傷つけるような欲は別です。けれど、自分が満たされたいという欲、誰かと近づきたいという欲、もっと知りたい・もっと味わいたいという欲——それらを「悪いもの」と扱う必要はありません。
宝幸院では、欲を持つことそのものを肯定するところから始まります。あなたが今まで「これを欲しがってはいけない」と封じてきたものを、まず一つ、解いてあげてください。